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ほめるということの落とし穴

子どもが自分のことを大事な存在だと感じること

自分は生きていることがとても楽しい

子育ても 部活のコーチをしていても

今は ほめることの大切さが強調されていて

ほめていればうまくいく

逆に ほめているのにうまくいかないと

いったいどうして???

ということにもなってきます

卓球部のコーチをしているので 何より競技を好きになってほしいし

楽しんで続けてもらいたいので 私も ほめることばかりしています

ただし 親子関係とか 学級担任の先生と生徒の関係で

ほめる場合には 絶対に知っておいてほしいことがあります

ほめることには落とし穴があるのです
自己肯定感とか 自己有用感とか 堅苦しい言葉が学校現場で声高に語られる今

小学校にいたときに 学校になじめない子や 学校で悪さをする子の指導をするとき

子どもが やる気を出せるようにと とにかく ほめてあげよう

担任の先生が 指導の相談にくると

よく 言われることでした

何をほめてやればいいんですか!?あんなことばっかりする子どもなのに…
先生としては 必死に指導してきたのに どうして 立派に行動できるようにならないんだ??

教育のプロとしては 指導の成果が出ていない自分の指導方法を見直すのが当たり前です

教育のプロでも 普通の人間なので 弱音をはきたくなるときもあります

すると どこをほめたらいいのですかと 言い返してくる先生は 少なくありませんでした

普段の指導を見ていて 指導力があるなあと思っていた先生でも

指導の成果が出なくて 疲れてくると

このセリフが出てくるのでした

無理ない面もあるのですが…

ちょっと悲しい

子どもをほめて育てているのに!
Facebookで 子育てコンサルタントをされている方の投稿を拝見して

私も触発されました

保護者の方が ちゃんと子どもをほめて育てているのに

どうして子どもが悪いことをしてしまうのか

と嘆いているケースと出会ったようです

ほめることはいいことですが落とし穴があります
落とし穴に気づかないと大変なことになります

ほめる場面を 絵に描いてみました

運動会の徒競走で1位になった瞬間です

だれもが ほめる場面です

たとえ 途中でころんで最下位になったとしても

最後まで走り切ったら みんなが声援を送って ほめます

ほめるとき あなたは子どもの何を見ていますか?
ほめるとき

子どもをほめてあげようと 気を付けて観察しているとき

あなたが目を向けているのは 子どもの行動です

子どもが 今 目の前に生きていてくれることでなく

子どもが何をしたのか

何を努力したのか 何を達成したのか

そこだと思います

~したからほめられる=しないとほめられない
ほめられるには 何かを努力しなければいけない

ただ元気に生きているだけでは だめなのか…

一つまちがうと 子どもには このようなメッセージとなって伝わっていきます

ノルマを課せられた営業マンが 必死になって契約を取る生活を強いられるのと 同じような状況です

愛着は無条件に愛されることから
何かを必死に頑張らなくたって 目の前にあなたがいてくれたら

私は それだけでうれしいの

それを態度で示してもらっていれば 子どもは 安心して いろいろな活動に取り組んでいきます

赤ちゃんが 生まれた瞬間

何かを赤ちゃんが頑張ったわけではなくても いとおしい

子どもが大きくなっても そのときと同じように大切に思うことは

なかなか難しい

自分も 自分の子どもには ついつい 頑張ったらほめるという態度になってしまいがちでした

ほめる前に 目の前にいてくれるだけでうれしいと言ってあげよう
ほめることが見つからない

そうこぼす先生には

何かほめることを探す必要はありません

今日も あなたと会えてうれしかった

それだけを子どもに言いなさいと伝えました

ほめるより もっと大事なこと

一緒に 生きていることへの ありがとうの気持ち

それを 子どもに素直に言えること

ほめるとき その大切なことを見失いがちになる

そういう落とし穴があることを

知っておくことが大切だと思います

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