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【質問回答】令和8年7月24日 研修会、子どもたちに関わるご質問へ回答します

子どもたちに関わるご質問へ回答します。

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Q1:子ども同士のトラブルで「やった、やってない」と互いに反発しているときにどのように対応するか。

A1:学校の先生たちの研修では、最初の対応として事実確認を徹底すると言われてきたと思います。しかし、現場で直接、子どもたちと接している先生方だからこそ、事実確認の前にすべきことがあると考えます。ほかの先生の支援ももらえるとよいですが、それができない状況のときはそれぞれの子どもの話を一人ずつ聞くこと。「そんなことすでにやっています。」と言われそうですが、話を聞くときに、できごとや行動として何をしたのか、そこだけを聞いているのではないでしょうか。実は、それが一番の問題点です。それぞれの子どもが、その出来事によってどんな気持ちでいるのか、それをまず聞きます。気持ちは言葉がうまく話せない子でもハートマークに表情を簡単に絵で描いてきいてみると、すぐに子どもは答えてくれます。先生が、そのトラブルで心が乱れている子どもの気持ちを、一人ずつ丁寧に聞き取ることで、子どもは先生を信頼し、落ち着いてくると思います(子どもの当事者の両方とも)。子どもたちがすっかり落ち着いたところで、改めてまた子どもにインタビューします。ここでも大事なことは、それぞれが何をしたのかを聞く前に、トラブルの直前の場面を紙芝居にして表現するようなイメージで(配布資料の図を参照)、それぞれの子どもが何をしていてどんな気持ちになっていたのか、ここでも当事者の気持ちを聞くことがポイントです。ここまで丁寧に子どもの気持ちを聞き取っていくと、よほど深刻な問題でない限りは、それぞれが正直に自分のしたことを振り返って話してくれると思います。そこで初めて、事実確認ができたことになります。ですから、事実確認の前に行うべきこと、それぞれの気持ちを丁寧に聞き取ること、それが肝心です。登園を渋る子どもがいたときにも、同じように最初に気持ちを丁寧に聞き取ることが大事です。

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Q2:年少の男児で周りと比べ相手の体によくさわる、誤解が多い子。IQは高いけど、相手を思いやる気持ちが足りない(困った行動を繰り返す)子。天井で給食を食べたいと言われたことがあり、思い通りにいかないと怒る子。3歳児の新入園児で少しやんちゃな動きの多い子だが園ではみんなと合わせることが少しずつできてきたものの、親が迎えに来ると突然荷物を投げつけたり靴を投げたり、親は何でもやってあげる、先生の言葉は親子になると親にも子にも届かない、園での姿と親の前での子の姿にギャップがありすぎる子。不安が大きく誰かがいないと生活できない、マイナスととらえがちで苦しんでいる子がいる。こうしたいろいろ心配な子どもへの対処はどうしたらよいか。

A2:家庭の状況などがわからないので詳しい回答はできませんが、研修会でお伝えしたかった愛着形成の視点から見直してほしいケースばかりです。母親自身が不安定な精神環境に置かれていて、子どもをゆったりと受け止める心の余裕がない可能性があります。園として当方の利用をご検討ください。不安が大きくてネガティブなお子さんは、真綿でくるむようなほわっとした接し方を徹底して、周りからの刺激を柔らかくしてあげることがとても大事です。先生が何気なく、~してみたら、とか、~しなさいという指示をしたときに、何かうまくいかないことがあると、先生が~しなさいと言ったからダメだったんだ!などという事態になる可能性が高いのです。心がとてもデリケートなお子さんなので、接する側もデリケートに振る舞うことが必須です(園全体としても)。先生が、自分の心に目を向けていつも温かく支えてくれると感じる気持ちが積み重なっていくと、先生を信頼していろいろと気持ちを話してくれるようになると思います。保護者もその姿を見て、先生を信頼し頼ってくれる可能性があります。

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Q3:言葉の理解力のある子で、スイッチが入ると大泣き、落ち着くまでなかなか泣き止まないのでどうしたらよいか。3歳児で言葉の発語が少ない、んーんーと言って困りごと伝えるが、何を伝えたいかわからないとき、どうすべきか。

A3:落ち着くまでクールダウンできる環境を整えて落ち着くのを待つ、言葉でやりとりできないときに、先生が簡単な絵を描いて、それでよいかどうかを子どもに聞いていくという回答を研修会の場でお話ししました。補足があるのでここで取り上げます。言葉の理解力がある子なのに、スイッチが入ると大泣きするというのは、言葉の理解力が高い一方で、心のほうはまだまだ甘えたい幼さが強く、本人がそのギャップに苦しんでいる可能性があります。周りの大人は、理解力があるからとても発達が早い、賢いお子さんだと理解し、それならなんでもわかっていてできるだろうと思い込んでいるかもしれません。発達は、人のいろいろな能力面でバランスよく伸びていくのではなく、一部分がとても伸びているけど逆にとても幼い部分があるというのが普通です。そうしたアンバランスをそのまま受け止めて、いずれバランスが取れていくと思いますので、ゆったりと接してください。子どもの言葉が大人は理解できずに困っているときは、言葉を教え込もうとせず、とにかくインタビューを続けることです。質問されると子どもも大人も、自分の頭の中にある情報を探して答えようとするので、それが言語指導として最も効果のある方法だと私は思っています。わかってあげられなかった/わかってもらえなかったという体験は、子どもに言葉の重要性を感じさせるとても貴重な機会なので、決して悪い体験ではないのです。むしろ、そういう経験をしっかり積んでいくことが大事です。時期がきて子どもが必要性を感じるといつのまにか子どもの言葉が劇的に伸びているものです。

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Q4:子どもたちが、(黙れ、死ね、ウンチ、チンコetc.)など汚い言葉をつかうのをどうしたらいいか?

A4: YouTubeてぃ先生【叱ると逆に増える】子どもの良くない行動とすぐに出来る解決方法がとても参考になります。動画の中でも説明されていましたが、大人から自分が注目を集める目的で発しているケースが多いと思います。子どもからすると、悪いことをしてでも自分に注目を集めたい、かまってもらいたいという気持ちだと推測されます。そのときに、叱って止めようとすると子どもの願い通りになってしまうので、悪い行動を強化することになります。普段の良い行動をしているときにすぐにほめて、良い行動を強化するようにします。ただ、私の経験では、実際にそれをするのはなかなか難しいので、子どもと落ち着いて話せるときに、「死ね、とか言ってたとき、何かさびしいこととかあったの?」とインタビューできたらよいですね。そうした背景がなく、ただ言葉が面白かっただけなら、スルーしてよいと思います。

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Q5:石・紙・粘土・のりを食べる子どもがいた、出してというと石を飲み込むのでどうしたらよいか。タコ、イカなど特定のものにだけ興味が向く子がいるが興味を広げるにはどうしたらよいか。

A5:石などを食べる子については、もっと詳しい情報がほしいところですが、当然、命の危険がないように対処したと思いますので、それ以外については、子どもが落ち着いているときに、どんな興味があって異食しているのか、本人は答えられないかもしれないけれど聞いてみてください。そのうえで、石を食べるとのどにつまって息ができなくなったりするから先生は心配なんだよと声をかけてあげてください。特定のものにだけ興味をもっている子は、それ自体は全く問題ありません。興味の範囲を広げることより、子どもにインタビューするなら、興味のあることについて先生が掘り下げた質問をして、興味を深める方向にいくのがよいと思います。バランスよく何でも興味をもってほしいというのは、学校教育がそうした考え方でずっときているからではないかと思います。

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Q6:発達がゆっくりの子に対しなんでできないのかと聞かれ、ほかの子にわかりやすく説明する方法を知りたい。父子家庭の子どもへの言葉がけ、脱毛症の子どもがいるときの周りの子どもへの言葉がけなど、周りではどうしようもないことについての対処の仕方はどうしたらよいか。

A6:研修会で話したことに補足します。周りの子が、あの子はなんでできないの?と先生に聞いてきたとき、「どうしてかな、先生は神様じゃないからわからない。あなたは、どうしてそのことが知りたくなったの?」と質問してきた子どもにインタビューしてみます。その答えが、神様しか解決できないことか、できないでいる子どもを温かく思っているのかなどで判断し、どのような言葉を返すか考えます。そもそも正解があるわけではないので、先生の人生観で答えることになると思います。

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Q7:5歳児自閉症の男の子が大きな声で大きな動きでずっとしゃべっている。クラスで大事な話をするときに人の感情が読めず、一人でずっとしゃべっていて周りが集中できない。それで、少し離れてマンツーマンで話をしようとすると、保護者がそれは対応としてどうなのかと言ってくるので、対応に困っている

A7:保護者への対処の仕方については、管理職が同席して保護者の気持ちを丁寧に聞き取る機会を持つことが最初です。保護者は、自閉症の子どもについて十分に問題を受け止めきれないでいる可能性があるので、集団から話して対応するかどうかという話題で話し合うのはなくて、保護者の抱えている思いを丁寧に聞き取り、つらさを共感してあげることが大切です。園として当方の利用をご検討ください。子どもに関しては、自閉症の子どもの行動をコントロールしようとするのでなく、周りの子どもたちが先生の話をよく聞けるスペースに移動するとか、周りの音が大きくても先生の話に注意を向けるようにする練習を重ねていくことが考えられます。たとえば、うるさい音が出ている中で先生が小さな声で話した言葉を周りの子が聞き取れたら何かごほうびがあるゲームをするとかです。

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