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言葉の遅れが心配なとき

YouTubeで検索していたら お子さんの言葉の発達が遅れているので心配…

という動画にいくつか たどりつきました

かつて 教諭をしていた25年間のうち21年間は 通級の教室で言葉を教えるのが自分の仕事でした

ことばの教室は6年 聴覚障害のお子さんを指導するきこえの教室が15年という経験です

今では 言語聴覚士という資格が知られていますが 私が学校現場で子どもたちの指導をしているときに作られた資格です

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言葉の遅れは発達障害だから?を考える前に…
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乳幼児健診などで お子さんの言葉の発達が遅れていると指摘されたり

2歳をとっくに過ぎているのに まだ 言葉がとても少ないと感じたり

動画を見た視聴者さんから うちも同じだよとか かつてはうちの子も遅かったけど後になって全然問題がなくなったよとか コメントが寄せられているので 

お子さんの言葉の遅れに直面して 心配されている方が とても多いのだと知りました

そこで 私がもう一度 言葉を育てる指導者の立場になったとして 言葉の指導を始めるときに どのような点に目を向けて お子さんの発達の様子をとらえるか

どんな点について観察やチェックが必要か

そのうえで どんな指導の方法があるのか

おおまかなことだけになりますが このブログに書いていこうと思いました

どんな指導をしたらよいか

これは 具体的なところは 完全オーダーメイドで作る必要があるので

相談いただいた方と 何度かやりとりをして 指導プログラムを作っていくことになりますが

基本的な考え方や発想については共通するので そこを書いていきたいと思います

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チェックすべきこと
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私はかつて 宮城教育大学言語障害児教育教員養成課程で学び 聾学校教諭の免許を取得しました

大学の恩師は 子どもの発達について何か心配なことがあったら

真っ先に行うべきは 聴力検査だと 

これを覚えておくことは

障害児教育の鉄則だと

よく言っていました

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聴力検査と同時にチェックすること
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今の時代は 子どもの様子が何か心配だというとき

すぐに 発達障害??と考えてしまうようです

特に 言葉の発達が遅れているのでは?と思うと

発達障害なのかしらと考えてしまうようです

言葉の遅れだけでなく

ほかの子どもに乱暴なことをするとか

何度も指導しているのに言うことをきかないとか…

学校の先生たちも 何かあると発達障害では?と考える傾向があるように感じています

発達障害かどうか 専門の医師や専門機関が判断するので

素人判断は危険です

発達障害のお子さんの特徴は ネットに情報がたくさんあるので

検索してみてください

いろいろな行動の例があげられていると思いますが

学校の現場で子どもたちをずっと見てきて

同じような行動なのに 実は 発達障害ではないだろうというケースが多いと感じています

それは 愛着障害です

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愛着障害ではないことを確認したい
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YouTubeの動画を見ていて 言葉が遅れているから発達障害では?と心配されているケースと出会うと 私が動画の中のお子さんの様子を見る観点は

親子が笑顔でやりとりしているか

お子さんが とにかく遊ぶことが楽しいという感じでいるか

お子さんは 自分の思いとか 知っていることとか 相手に伝えようと行動しているか

ご家族の温かさ などです

動画からだけでも こういう感じは伝わってきます

こういうところが 感じられていて言葉が遅いのなら

もう少しで言葉が どんどん出てくるのを待つだけでよいか

待っていても やはり気になるのなら 私は別の理由を探すと思います

別の理由とは

たとえば 音の情報を一度にたくさんは覚えられないのでは? とかです

人は 自分に入ってくる情報が 音 聴覚情報だと利用しやすいタイプ

目 視覚情報だと利用しやすいタイプ

感覚的な情報だと利用しやすいタイプのようなものがあるのだと

かつてサンフランシスコ州立大学の夏季集中講座で

カウンセリングの演習を講義で受けたときに 教わりました

人によってタイプが違うので その人の得意な情報タイプに合わせて話をすると 本心を引き出しやすいそうです

話がちょっとそれました

お子さんが 音の情報より 目から入る視覚情報の方が利用しやすいなら

ひらがなを見せて 言葉を教えた方が 子どもには理解しやすい

ということです

こういう情報のタイプのことを考えずに すぐに発達障害では?

と考えてはいけないのだと 私は考えています

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愛着ができていることはすべての土台
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愛着障害の心配がなければ もっとも発達の土台となるものが ちゃんとできているので 

あとは 子どもさんが 言葉をどんどん蓄えていって いずれ花が開くのを待つということで いいのかなと思います

愛着障害だと 言葉だけでなく 身体的な発達や情緒面の発達など 全般的に影響が出ることが 昔から知られています

親御さんが 子どもを連れているときに 子どもよりスマホばかり見ている姿をよく見る現代では 私は とても心配になるのです

とりあえず 今日はここまで

聴力検査がなぜ大事なのか それだけ 付け足しておきます

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なぜ聴力検査?
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聴力検査は 大人の健康診断で誰でも経験していると思います

ピ、ピ、ピという音が聞こえたら 手元のボタンを押す 聞こえなくなったらボタンを離す あれです

健康診断では 音の高さ1000ヘルツと4000ヘルツの2種類だけで簡便に実施します

1000ヘルツの高さの音は 人の会話にもっともよく登場するものです

4000ヘルツは高い音で 言葉の音を母音と子音にわけたとき 子音のSとかの音がこのあたりの高さです

仙台名物の「笹かま」を母音と子音がわかるようにローマ字表記にします

sasakama

このとき高い音であるSの音だけ聞こえない聴力だとしたら…

ああかま

という聞こえ方になるような感じです

Kの音も聞こえにくかったら

あああま

これでは 何のことかわからないのは当然ですね

でも うちの子は 何か音がすると反応するし

少しだけど 言葉も出ているから大丈夫

生まれてすぐに聴力検査をしてもらったし 大丈夫

と思うでしょう

それが普通なのですが…

普通に観察している状態のときの音の強さは けっこう強いもので

そのレベルでは聞こえているけど…もっと小さい音だったら聞こえているのだろうか?

そこを調べてみましょう ということなのです

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私は左耳の2000ヘルツだけ45デシベルの聴力レベル
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たったそれだけでも影響があるのです
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かつて突発性難聴になり 聴力検査で行う周波数帯全部が40~45デシベルの聴力レベルとなったことがあります

0~30デシベルが正常範囲とされているはずです

その後 聴力は回復してほぼ0デシベルくらいになりましたが

左耳の一つの周波数だけ戻りませんでした

その後 左耳で電話の聞き取りをするときに 微妙な音の聞き分け

たとえば 人の名前で語音を聞き間違えるとか 何て言っているのかはっきりしなくて聞き返したりすることが とても多くなりました

そのため 職場を異動になったときなど 必ず自分から 私は左耳の聞こえが悪くてご迷惑をおかけすることがあると思いますと 自己紹介で話すことにしていました

大人になってからの聴覚障害で しかも そのレベルは正常範囲にかなり近い

要するに 聴覚障害としては 大したことのないものなのに それでも不便を感じます

まして それが言葉の発達の真っただ中にある子どもの場合だったら…

影響がとても大きいことがおわかりいただけると思います

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病院での聴力検査を受けましょう
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聴覚障害に詳しい病院で聴力検査を受けるのが ベストです

聴力検査の結果はすぐにわかります

聴力検査を受ける前に 何か観察して気づくことはあるのでしょうかと聞かれたら…

子どもさんが こちらを見ていないときに そっとささやき声で呼びかけてみるとよいかもしれません

そういう場面があって 聴覚障害に気づくことがあるのです

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