引きこもりについて いろいろな記事が掲載されています
引きこもり経験者の方が話をされている記事も 少しですが拝見しました
引きこもりとなるきっかけは様々ですが 自分の心を打ち明けてじっくりと聴いてもらえる人がそばにいたら… もしかしたら引きこもりにはならなかったかもしれない
子育てコンサルタントの仕事を始めたのは これまでかかわってきた 大変な状況にいる子どもたち 不登校だったり 教室でカッターを振り回したり 母親が男性のところに入りびたりで家に帰ってこず食べるものもなくて… そうした子どもたちとかかわっていると その子どもが自分の思いをじっくりと誰かに聴いてもらい 気持ちが少しは楽になる そういう機会はなかなかないのだと気づいたことも 大きな理由です
不登校なら 学校の先生も 親御さんも 何を見ているかというと 学校に行けているかどうか その行動に目がいきます 不登校になっている子どもの心の中を 丁寧に理解していこうとする手続きには あまり時間が割かれていないように思います
教室でカッターを振り回すとか 暴力的な行動をすることで 実は周囲に助けを求めている子がいれば どんな状況でカッターを振り回し始めるのか 先生たちもまずそこに目が行きます
母親が家に帰らず食べるものもなくなって 学校が休みの日にコンビニで弁当を万引きする子がいたら 万引きをしたことについての対応が先で 子どもはおなかをすかせていても給食以外に学校が食事を提供することは難しく いずれにしても 子どもの行動や生活をどうするかを検討していきますが 子ども本人の心の中を丁寧に聞き取る機会をつくることはとても難しい こうしたケースでは 子ども本人の立場からしても それどころではない まずおなかをいっぱいにしたいというところでしょう
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まだ子どもだから心の中を聞き出すことなんて無理…は本当なの?
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かなり成長してから引きこもりになった人は 自分の気持ちを上手に表現できるように支援してくれる人がそばにいたら ちゃんと気持ちを言葉に表して 伝えることも 自分で自分の心を理解することもできるでしょう
でも幼児や小学生など 幼い子どもだったらそれは無理 そう思われているのではないでしょうか
私は 聴覚障害の子どもに言葉や勉強を教えてきたので 言葉以外の方法を工夫して 言葉がわからなくても内容がわかるようにするにはどうしたらよいか それを考えるのが自分の仕事の一番大切で もっとも面白いところでした
あるとき 作文の指導をしていて 子どもが 自分の心を言葉にすることができるということを知らないでいること気づきました 会話では 普通に「楽しい」とか心を表す言葉をつかっているのですが 作文にするとなると わからないでいたのです
言葉ではわからないのなら とにかく何でも絵に描いてみせて やりとりしようと考えました 私の下手な絵でも やりとりはとてもうまくいきました
心を言葉にする そのことを子どもに伝えるため 子どもが「うれしい!」と感じたその瞬間にインタビューして 漫画の吹き出しをかいて もちろん吹き出しの中は空白です この吹き出しを子どもの口のところに近づけて 今の気持ちを声に出してと言いました
子どもは「(うれしくて)おおー!」と大きな声を出したので そのまま吹き出しに「おおー!」と私が文字で書き込み 「」(かぎかっこ)でくくれば作文の中に埋め込むことができ それが気持ちを言葉で書くことだと教えました
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絵をつかうと心についてやりとりできるかも
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幼稚園の年少組くらいでも 子どもに笑顔のイラストや怒っている顔のイラスト 泣いている顔のイラストを見せたら 自分の気持ちが どのイラストにぴったりなのか 選ぶことができます
そうすれば 大まかにですが 子どもの心の状態をつかむことができます
もう一つこの方法がよい理由があります それは 子どもに自分の心の中を見るようにしむけることになり 大人と子どもの双方が 心の中に目を向けることを一緒に行うことになるからです
小さいうちから 心の中にじっくりと目を向けてやりとりする そうした育ち方をしたら 引きこもりとか 不登校とか 心の状態によって生じているいろいろな症状を 深刻にならないうちに おさめていくことができるのではないかと思うのです
でも 子どもの心の中をじっくりと聞き出すのは 専門的な立場から支援が必要です
これが子育てコンサルタントとして活動を始めた理由の一つです
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