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不登校から成長していく道筋

成長の過程はジグザグしていて決して直線じゃない
不登校と一口に言っても その様子は様々です

まったく学校や園には来れない 家を出て門の前までなら来れる 短い時間ならみんなと一緒に活動できる お母さんがそばにいてくれれば一緒に活動できるけど そうでないと難しい クラスのみんながいないところでなら活動できる などいろいろです

家にいても 近所の店に出かけるのはOKで友達と顔をあわせてもOKとか 誰にも顔を合わせたくなくて友達と顔をあわせてしまいそうなところには行かない 家の中でも自分の部屋の中に引きこもる いろいろな場合があると思います

学校に勤務していたとき いろいろな手を尽くして 少しずつ 学校にいられる時間を延ばしていく働きかけをしていました

学校としては 登校して一緒に学習をしてもらわないと 責任を果たしたという気持ちにはなりません

カウンセリングとか専門家の力も借りつつ 学校での活動時間が増えているときに 先生たちの思いや願いを聞いていると 必ずこの図のような話になります

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成長の過程はジグザグできれいな直線じゃない
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成長の過程はジグザグで決してきれいな直線じゃない そのことは誰でも頭ではわかっているのに 不登校の子どもを目の前にすると そのことをつい忘れてしまいがちです

教室以外の場所ならいられるというので 相談室に10分いるという目標を立てた

昨日 10分いられたから今日は15分いることにしよう と新たな目標を立てる

これもできたから 明日は20分…

極端な例ですが 学校の先生のよくある考え方としては こんな感じではないでしょうか

これは 成長の過程を高い空の上から神様がながめているような そんな視点なら順調に伸びていくように見えると思います

でも 見る部分を変えて ごく短いスパンで見ていくと 昨日より今日の方が全然できていない そんなことはざらにあります

私は中学生の卓球部コーチをしていて 卓球の上達の過程を見ても まったく同じです

子どもに期待しているからこそ どうしてもすべて直線的に伸びていくだろうと思いがちですが 人は少し前進して少し後退して その繰り返しで でもあるとき突然に大きく前進することがあり ときどき少し大きな後退もありながら 全体的にざっくりとした見方をすると直線的に伸びたように見えるのです

成長のごく一部分だけに目を奪われて つい一喜一憂するのが人間です 自分の子どもを育てるときも それは同じでした 目の前の子どもの姿に一喜一憂することが 親子の絆そのもののようにも思います

ただ 不登校は子ども自身もつらい気持ちが心の底にたまっているはず 子どもの気持ちを軽くしてあげるには 親としても自分を客観視して どうしたらよいのかを 子どもの心にもとづいて考えていく必要があると思います

こうした作業は なかなか自分だけではできないものです そんなときに きくち子どもすくすく相談室をご利用ください

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