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子どもの思いを引き出すと自分の力を発揮するようになる

昨日は仙台市内の中総体を勝ち抜いて県大会に出場するチームが集まり 青葉体育館で強化練習会が行われました

区大会準優勝でかろうじて出場できるわがチームも参加し 私もベンチコーチとして入りました

もう10年近くチームのコーチをしていますが 強化練習会に何度参加しても 県大会の本番でも力を発揮できず 悔しい思いばかりでした

ところが昨日は違いました

これまで一度も勝ったことがなかった強いチームにも3-2で競り勝ちました

どうして勝てたのか 

これから先の県大会の本番で勝てないと意味がないのですが このブログの読者の方に読んでいただく価値があると思い ほやほやの分析を書くことにします

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選手が自分でやる気になったから
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一番はこれです

選手が自分でやる気になったから

今年度になって新しく部活の顧問になった先生と意気投合し 外部コーチをしているのですが まじめすぎて教わったことを忠実にやろうとして それにとらわれすぎて試合になると力を発揮できないでいた選手たち

それを変えるにはどうしたらいいか

コーチングについて著書も多い高妻容一先生の講習を受けたことがあり 選手自身に考えさせて力を発揮できるようにするのがコーチである 知識ではわかったつもりでいましたが 外部コーチとして中学生を指導しているときの自分を振り返ると 教えるteachingはするけれど 選手自身に考えさせることは ほとんどやっていなかった自分を反省しました

今年度に部活の顧問がかわったことをきっかけに 選手自身に考えさせることを徹底するように 一人一人への声のかけ方に気を付けるようにしてきました

昨年度までとまったく変わったことは 団体戦のオーダーを選手が自分たちで話し合って決めるようになったことです

団体戦は5番までのオーダーを提出して臨みますが 選手たちがこの試合は自分が何番を引き受けるか 話し合いもするし 立候補もして 選手一人一人もみんなで納得して オーダーが決まっています

昨日の練習試合でもそうでした

部長となった生徒がとても気が利いていて 上手に全体をまとめていることも これならできると思った理由です

団体戦の1番手は 特に緊張します ラストの5番手も チームの勝敗に直結するのでこれも非常に緊張します あとがない状況でも冷静に力を発揮することが求められます

私が1番手を引き受けるわよ!1番って面白い!

選手たちみんなもそれをわかっていて 自分が1番をやる!と手が挙がります オーダーはいろいろ入れ替わりますが 選手たちがうまく考えてやっています

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納得して自分で引き受けると強いし負けても後悔しない
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県大会に出場するチームばかりが集まるリーグ戦ですから それなりにレベルは高く 団体戦も簡単には勝敗がつかず 対戦時間が長くなります 勝つこともあれば負けることもあります

昨日は これまでまったく歯が立たなかった強いチームに競り勝つなどして 疲れましたが自信もついたようです

ベンチコーチをしていて依然と何が違うと感じたのか

負けた選手もくさらないし そもそも試合内容がとてもよかった 学校以外のところでたっぷりとコーチを受けている選手と対戦しても 1ゲーム取ったり 得点はぎりぎりまで競っていたり 何かの拍子で勝てるチャンスがあるのでは そう思わせてくれる試合ばかりでした

チームとしての総合力で 競り勝った感じです

これまでは そういう心の強さを選手に求めながら 選手の試合にかける気持ちが続かず 技術的には力があっても 試合で発揮できず 簡単に負けてしまうのでした

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子どもは自分の気持ちに向き合って行動を決めると力を発揮する
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不登校になっているとき 子どもは 周りから登校するようにとあちこちから言われ 子ども本人もまじめだから 登校しなければと思い でも どうして登校できないのか 自分の気持ちに向き合う機会を持たないまま 投稿できたかできなかったか そのことだけに周りの目が集まるし 子ども本人も同じところに目を向けているのだと思います

卓球の試合にたとえると 試合に勝ったか負けたか どうして負けたのか こういう技術がなかったからだと指導者から言われ 本人もそのことばかりに目がいき 自分のプレー中の心の様子に目を向ける機会がないまま 漠然と 緊張しないようにすればいい などと具体策が見えないまま 結局 負けた本当の理由に気づかないままで また次の試合に臨む そういう繰り返しになっているのと同じ

強化練習会の練習試合で 選手たちが驚くほどの成長を見せてくれたことから 私は教えられました

子どもは 自分の気持ちに向き合い それを表現して そのうえで自分の行動を決めると ものすごい力を発揮する

卓球で必要な身体の使い方は 布袋卓球アカデミーで学んだことを ずっと教えてきましたが それを選手自身が試合で発揮できたのは 選手自身がやる気になった そういうチームになったからです

小学校に入る前の子どもでも まったく同じことだと思います

どんなに小さくても 子どもの力 子どものプライドは 実に大したものです

子どもの思いをよく聞き取って 引き出してやり そのうえでどうするかを相談すると 驚くほどの力を発揮するのです

メンタルを改めて鍛える そんなぎょうぎょうしいことをしなくても 一人一人がヤル気になると 厳しい試合でも力を発揮して 部活でしか練習していない選手でも 強くなる そのことを教わりました

子どもが小さいからと 勝手に決めつけることなく 子ども自身が気持ちに向き合うようにする経験を重ねると 就学前の子どもでも 驚くほどの力を発揮する そう思います

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