一つ一つの理由を聞いて本当の理由を見つける方法
幼稚園に行きたくない 〇〇だから…
子どもから 〇〇だから…と言われ 幼稚園に行きたくないと言われると 親としてはとても心配です
「〇〇だから」その理由をなんとかして解消してあげたい
必死になるのは当然です
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一つ一つの 〇〇だからは本当のこと だけど…
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小学校の現場で 不登校やいじめの指導を監督する立場でした
先生が子どもの話を聞き 子どもからの情報をもとに 友達関係の調整をしたり 学習環境の調整をしたり 具体的な対応が進められていきます その過程で 先生たちからの報告を受けて そのまま先に進めてよいか それとも別の情報も集めて見直すか そうした判断をするのが 管理職の大事な仕事の一つでした
その経験から得たこと
子どもが 〇〇だから登校しない というとき ○○だからという問題が生じないようにさっそく先生が対応して 問題が生じなくなったら 当然 子どもは登校できるはずです 問題となっている理由が解消されたのですから
でも 実際は また別の △△だから という理由をあげて 登校できない となることが普通でした
〇〇だから △△だから は 子どものうそ?
経験上 たいていはうそではありません 一つ一つの理由は 実際にあったことです
子どもは うそをついてはいないのです
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どうやって本当の理由を見つけるか
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子どもは 一つ一つの理由をあげているので 大人は 一つ一つの理由に焦点をあてていきます
一つ一つの理由を 一つずつ丁寧に解決していこうとします
でも 時間もかかるし 一番最初にあげられた理由を解決しても 大きな変化が見られないのが普通ということは…
子どもが 学校に行きたくないという行動を示すことで 大人に聞いてほしかった思いは 別のところにある 不登校の本当の理由 子どもが本当に苦しんでいる理由は 別のところにあるのだと 経験から教わりました
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一つ一つの理由を集めて新聞記事の見出しをつけるようにしてみる
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一つ一つ子どもからあげられた理由を 1枚ずつ付せん紙に書いて並べてみます あまり数が多くないときは 書かなくて大丈夫 頭の中で整理してみましょう
理由①②③…そのすべてに共通することを言葉にしてみる たくさんあげられた理由をひとまとめにして新聞記事の見出しをつけるような作業をしてみるのです
私は 子どもたちの対応について 先生たちを指導するときには 集まってきた情報をもとに こういう作業を頭の中でしていました
そうすると 見出しとなった言葉が その子の本心であろうということが わかってきました あくまでも私の経験上ですが
その子の本心を言葉にして それにあわせた対応をすると 子どもの行動は大きく変わっていくのでした
子どもの心の中にある 本当の理由が見つけられると 子ども自身も安心すると思います
あげられた理由のすべてに共通するものが見つからない そんなときは 全部に共通しなくてもよいので できるだけ多くに共通するものを 仮に見出しとして言葉にしてみて それを子どもに聞いてみるのです もしかして □□だから つらいんじゃないの?というように
共通するどころか 矛盾することだらけ ということだってあると思います
そういうときは じっくり検討する必要があるので ぜひ 当相談室にご相談ください
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