いつも心温まる動画を提供してくださる れおチャンネルさん
ブログのネタに困っていた私に とてもいいお題をいただきました
自閉症のれお君 目薬を差してもらうのが 初めての日は とても嫌がっていたそうです
でも2日目には目薬を差してもらうのに慣れて 2日目以降の様子がアップされていました
コメントの中で れお君が 痛いとか かゆいとか自分で言えるようになったらいいなあという話がありました
そこで
どうしたら言えるようになるのか 考えてみました
ここに書くのは 特効薬ではありません 試したからといって すぐに言えるようになるというものではありませんので その点は ご了解ください
言葉を育てるのは 種まきと同じようなものだと思います
土を耕し 肥料を土に蓄え 種をまいて ようやく芽が出てきます
中には それでも芽が出ないものもあります
でも 種をまかなければ 芽は出てきません
芽が出て すくすく育つことを信じて待つのです
土台づくりから話を始めると せっかちな私は 自分でもイライラしてしまうので
言葉を育てる最後の段階から 話を始めます
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まず本人に聞いてみる
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これは すでに誰でもやっていることだと思うので 今さら…の感があると思いますが
目薬を差す その状況になったとき
お子さんが 目をしきりにこする 目が赤くなっているなど
いろいろなサインが出ていますね
そのときに お母さんやお父さんは お子さんに 必ずインタビューをしていると思います
どうしたの? かゆいの? 痛いの?
親としては すぐにでもなんとかしてあげたいので すぐに 対応策を実行しようとします
その機会を利用して言葉を教えるなんて そんなに のんびりしているわけにはいかない
そうですね
かゆいだけなら たいしたことはないかもしれませんが
けがをして痛い 出血がひどい なんてときは 本当に急いで止血するとかの対処が必要です 言葉を教える時間にするなんて 無理な話です
でも かゆい 痛い など 本人が感じたことを言葉にできるようにするには
絶対に本人の体験を利用する必要があります
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体験を振り返るインタビュー
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もう 目はかゆくない?
治ってきたときなら 落ち着いて会話ができますね
感じたことを 言葉にすることを教えるには どんな感じなのか 周りで見ていてもわかりやすい方が 正確な言葉をあてはめてみせることができるので
かゆい よりも 痛い の方が教えやすいと思います
子どもが感じていることを 大人が言葉にしてあげるときは できるだけ正確であることが大切です
言葉は正確に自分の感じたことを伝えられるツールなのだ
子ども本人が そう実感すれば 言葉の大切さを知ることになります
言葉が役に立たないものだと思えば 子どもは言葉を覚えようとはしないでしょう
言葉で伝えようとは 思わないでしょう
言葉には あいまいなところもたくさんありますが 言葉を教える最初の段階は
言葉は正確なもの ぴったりした言葉を見つけて 表現すると 言葉で みんなに伝えることができる
それを子どもに 知らせたいのです
体験を振り返るときに 口にしたその語が いつの どの部分を指示しているのか
それを できるだけ子ども本人がわかるように示したいので
絵と⇒(やじるし)
これを活用します
場面ごとに1枚の絵にして 紙芝居を見ていくように 絵を←でつないで 並べます
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どんなふうに言葉をかけていくかの例
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目のかゆみがおさまった 左端の絵が 今の状態だとすると
絵を見せて 目の部分を指さして これなあに? そう (お子さんの名前)の目だね
かゆい とか 痛いとかが 言えない段階でも 目とか おなかとか 身体の部位だけでも言えるようになると 学校に入ってからも役に立ちます
ところが 意外と身体部位というのは 子どもにちゃんと教えていることが少なくて
かつて 聴覚障害の男の子に授業をしているとき
その子は とても言葉の力があり 普通に会話ができる賢い子でしたが
おへそ という言葉を知らないことに気付きました
ほかにたくさんの難しい言葉を知っているにもかかわらず…です
おへそを見るのは お風呂に入るときぐらいでしょうが
お風呂に入るときは 補聴器をはずしているので
親御さんが お風呂にいるときに おへそを話題にしていても その子には聞こえないのです
そのときに私は 教えられました
何気ない言葉 特に 身体の部位とかで 普段は目に見えないところは
子どもは 言葉でなんというか知らないのが普通だと
目がかゆくて 目薬を差したんだよね かゆいかゆい だったね ムズムズしてたね
最初に目薬を差したときは 初めてだったから 怖かったね
目に ピチャっと 目薬が入ったね
ママ(パパ)も 目がかゆいときは こうやって目薬を差すんだよ 同じだね
体験を振り返るときは 子どもからすると嫌なことを思い出すときにもなるので 一人やなくて ママ(パパ)が共感してくれている 一人じゃないから安心
子どもの心を安心な状態にしておくことも 大事な点です
まだまだ続きがありますが 今日はこの辺で
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