はじめにお断りしておきます
不登校 幼稚園に行き渋る この行動そのものは まったく悪いものではありません
子ども本人が 心からそれを望んでいるならば の話ですが
私が これまで小学校の現場で出会ってきたケースも 幼稚園のお子さんのケースでも 子ども本人は行きたいのに なぜか行けなくなっている状況に苦しんでいるケースが100%でした
子ども本人は 行きたい なのに 行けない その葛藤で苦しんでいました
葛藤することも 人生ではとても大切な経験ですから まったく悪いわけではありません 葛藤の中で 先が見えずに苦しんでいるところが 子どもがつらいと感じている部分です
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不登校のお子さんをサポートする秘訣
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ある中学生は 本人と最初に面談したのが 今年の6月末
まったく学校に行けないという状態ではなく 週に1回は なんとか行ける でも週2回は無理 だったそうです
その後 2回目の面談は8月下旬
夏休みも明けて 期末テストの準備も始まっている今
今週は 毎日登校することが目標
実際に 週の真ん中 水曜日に面談したのですが
週の半分以上 登校できている自分に 驚いていました
教室でなく 別室でもいいよと 学校が部屋を用意してくれたおかげです
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幼稚園の子も中学生も同じ方針でサポートしたところ大きな変化が!
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このイラストは 以前の投稿でも使用したものです
不登校のお子さんは 誰もが こうした葛藤に直面して つらいのです
イラストの右下に 「こっちに目を向けて!」とありますが
これが 簡単そうで けっこう難しい
このような絵を 厚紙の両面に描いて 指先に持って 言語指導や 生活指導で 私はよく使っていました
名前がないと説明するときに面倒なので ミルマンと呼んでいました
ものを見る
どの視点に立って どの基準をもとにして
どの部分 どの範囲を見るのか
それを子どもに 視覚的にわかりやすくするために 作りました
たとえば
Aくんが Bさんをたたいた という状況を思い浮かべてください
たたかれたBさんは 涙を流しています
聴覚障害のお子さんは Aくんが Bさんをたたいた という文は書けるのに Bさんは Aくんにたたかれた という受け身の形の文は なかなか書けません
それを説明するとき このミルマンがあると簡単です
Aくんがたたいた の文なら ミルマンは少し離れたところから 二人の様子を眺めています
Bさんはたたかれた の文なら ミルマンは Bさんの側に立って見ていることになります
~された という表現は 被害者の側に立って見ていることを表しています
このミルマンを Bさんの側にあてがって ミルマンの目の先についている矢印はAくんを見ている ということを簡単に示すことができるのです
ちょっと話がそれてしまいましたね
もとに戻します
学校に行けなくて葛藤しているイラストの中に このミルマンを置いてみましょう
まず 葛藤で苦しんでいる子ども自身に置くと
ミルマンが見ている先は 学校に行くか行かないか
親 先生 それぞれにも ミルマンを置いてみます
どちらも 学校に行くか行かないか
つまり 行動面だけに目が向いている状況です
みんなが 学校に行くか行かないか 行けているか行けてないか
そればかりに注目して 苦しみ どうしたらいいか悩んでいるわけです
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きくち子どもすくすく相談室の対応は こうしています
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お子さんに話を聞くときも お母さんに話をするときも
学校に行くか行かないか という点ではなく
お子さんの心の中はどうなっているだろうか
それを聞き出すのは どうしたらいいか
その一点に絞っています
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幼稚園の子は2回の電話相談だけで登園できるようになった
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中学生も2回目の面談時には連続して登校するようになった
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中学生のケースは まだ本人が満足する状況には たどり着いていないので あくまでも途中経過ですが 大きな変化がみられています
中学校には スクールカウンセラーが配置されていて 生徒本人がカウンセリングを受けられるようになっています
しかし 毎日 カウンセラーと話せるわけではありません
また カウンセラーに話を聞いてもらったあとは 生徒が自分で どのように行動するかを考えたりしながら 歩んでいくことになります
保護者がカウンセラーを利用したときも 同じ状況です
カウンセリングを受けたあと 実際の生活場面に戻ったときに 自分一人で実行できるかなあと 心配になることだって多いのではないでしょうか
子育てコンサルタントという活動を始めた理由は ここにもあります
有料ですが 民間なので 自由に必要なサポートを提案し 実行するのをそばで手助けすることができます
なぜ 心に焦点をあてていくだけで 大きく変化していくのか 理由は 見つけています 仮説の段階ではありますが
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