コロナウィルスは心配ですが 入学式は予定通り開催されそうで一安心

幼稚園・保育園を卒園したお子さんたち

いよいよ小学校の入学準備も しめくくりの時期ですね

2月ごろに新入学児童の保護者説明会が開かれたと思います

先生たちが 入れ替わり立ち代わり それぞれ担当している部分の話をするので

初めてのお子さんのときは 保護者の方もずっと聞き耳を立てていますが

全体として長時間になりがちなので…

さて 入学式がだんだん近づいてくると 保護者説明会のときに渡されていた分厚い資料とか

提出書類とか

ただの紙切れでなく 現実の重みを伴ったものになってきます

通学路は学校で決めているんじゃないの?

保護者説明会の中で 必ず通学路の話が出てきます

通学路は 学校で大まかに定めている部分がありますが

ご家庭で お子さんが家からどこを通って学校までたどり着くようにするか

お子さんと一緒に考えて 決めるものです

通学路を決めるなんて簡単…??

通学路を決める そんなの簡単!!と思われるでしょうが…

見落としがちなことがあります

お子さんが通学路を覚えて 安全に気をつけて登下校できるようになるまで けっこうな時間がかかる場合があります

ここであなたに質問です

Q1:普段 保護者の方は 家の周辺 学校までの道のりをよく歩いていますか?

Q2:Q1で「はい」と答えた方にはこの質問 保護者の目の高さと お子さんの目の高さの違い(=見える範囲や景色の違い)をご存じですか?

Q3:Q2で「はい」と答えた方にはこの質問 保護者の方は 雨の日に傘をさしながら お子さんと歩いたことはありますか?

通学路は道順だけの問題ではない

我が家の子どもたちは 保育所にお世話になっていました

送迎は 必ず車でした

幼稚園に通う場合でも 園のバスを利用する場合も多く

便利な車生活に慣れてしまうと 親も子も 近いところでも つい車に頼ってしまいます

車が当たり前の生活から 自分の足で歩いて通う学校生活へ… でも

幼稚園には親子で手をつないで 徒歩で通っていた

だから大丈夫!

実はそこにも落とし穴が潜んでいます

車に乗せられているとき 窓から外の景色は見えますが 子どもが自分で道を選ぶことはしません

親子で手をつないで歩いているときも 同じことだと思います

普段 歩きなれた道で 手を離しても ちゃんと家に帰れるから大丈夫なはず

道もちゃんとわかってる 絶対に!

…それを確認してみないといけないのです

目で見ている情報には気を付けるべきことが

私は 聴覚障害の子どもたちに 言葉や勉強などを教えてきた経験から 目から入る情報 視覚情報には 落とし穴があることに気付きました 細かく見ていくといろいろあるのですが 通学路を考えるときにも そのことを知っておくべきだと思います

家から学校に向かうとき 学校から家に帰るとき 道を覚えるには 目で見て覚える作業が大部分だと思います

道を曲がるときに何を目印にするか とか

家から学校に向かうときの道順を覚えたから あとは大丈夫だね

普通の大人なら そう思うことでしょう

まず これが大きな間違いです!

なぜか?

曲がり角の目印にしていた目標物は 家から学校に向かうときはよく見えたけれど

反対に 学校から帰るときの方向から その目標物を見たら どのように見えるでしょうか?

同じように見えれば心配ありませんが 建物や看板など 裏側から見るとしたら はたしていつも見ている映像と同じになっているでしょうか?

様々な情報を頭の中で上手につなぎ合わせて活用している 大人であれば

反対側から見るとどのように見えるか それもちゃんと記憶していて

目で見た映像は 行きと帰りとで違うけれど 同じものであることを 認識することができます

でも 発達障害のある方などは もしかすると このような 見る方向によって見え方が違う情報を うまくつなぎ合わせて認識するのが苦手なことがあるかもしれません

子どもは まだ子どもなので 頭の中でつながっている情報が少なくて 見え方が違うとそれが同じものだとは思えない可能性が高いのです

行きと帰りの方向が反対になることで 目標の見え方がまったく違ってくること

それ以外にも…

途中には必ず交差点や 見通しのきかないところ 車からの死角になって 子どもが歩いている姿を運転手は見落としがちになるところ 信号はついているけれど 歩道が狭くて大型車が左折するときに巻き込まれそうになるところが あります

行きのときは あまり危なくないけれど 帰りは危ない

そういうことだってあるかもしれません

もう一つ 子どもと保護者の方の 目の高さの違いにも 気を付けるべきです

道端に ちょっとだけ車が停車していて その脇を通るようなとき

子どもは目の位置が大人より低いので 死角になる部分が かなり違います

また 子どもは進行方向にばかり注意を払いがちで 停車している車の脇を通ると車道にはみ出すことになり 後ろから来る車に接触する可能性がある なんてことを考えないでしまうのが 普通の入学前の子どもではないでしょうか

雨の日に傘をさして フードのついたレインコートを着たりすれば さらに視野が狭くなります

大人の目線だけでは見逃してしまう 多くの危険個所が待ち受けているのです

通学路をお子さんと一緒に考えるのは お子さんの目の高さで

行きと帰りを実際に歩きながら 途中の危険個所を確認することが

大切なお子さんを安全に登下校させることになるのです

幼稚園の先生は 子どもに大事なことを諭すとき

子どもの目の高さに 自分の目の高さを合わせて話しています

それと同じように 保護者の方も 通学路の途中で危ないなあと思うところでは

自分の目線を お子さんの目と同じ高さにして 周りを見渡してみましょう

そして 同じことを 帰りのときもするのです

道順も危険個所も子どもにインタビューして一緒に考える

ここはトラックが歩道に近寄って曲がっていくから危ないよ などと

丁寧に説明することが大事…と思われているでしょうが

これも私は間違いだと思います

左折していくトラックに巻き込まれそうな危険のある交差点だとしたら

そこで立ち止まり

ねえ ここは とても危ないところなんだけど どんな危ないことがあるかなあ ママ(パパ)に教えてよ

私なら このような言い方をします

道が分かれるところも同じです

学校に行くには どっちの道を行けばいいか 教えてね

という感じです

信号も横断歩道のあるところだって

信号が青になったらすぐに渡るの? ほかにすることは何? 教えてね

インタビューをされるたびに 子どもは自分で考え その都度 自分で答えを見つけざるを得ないのです 子どもの考える力をはぐくむ 絶好のチャンスでもあります

子どもが自分で考えて たどり着いた安全対策ですから

親から言われてするのではなく

子どもの中に しっかりと定着します

道に慣れてきたら ぜひ お子さんを先頭にして 保護者の方は お子さんのすぐ後ろに立ち 急にお子さんが飛び出そうとしても うしろからつかまえることができる距離を保ち お子さんが 自分の目で周りの安全を確かめて 歩くことができているか 試してみてください もちろん 往復です

著者
きくちゃんと

きくちゃんと

小学校長を定年退職したのを機に きくち子どもすくすく相談室を起業しました。 幼稚園の保育コンサルタントとして活動中です。 不登校や発達障害の子どもさんや保護者の方々とかかわってきました。 専門は聴覚障害児や言語障害児の教育でした。 子育てに関するトータルサポートをいたします。 まずはご相談ください。

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