親子で遊んだことを言葉にする方法

子育てに一生懸命で ご家族の楽しそうで温かな動画を配信されているおりおりんTVさん

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今日は おりおりんTVさんの動画から ブログのネタをいただきました

お子さんにパパさんが絵カードで言葉を教えていて さっそくその成果が出ている姿が見られました 

パパさんの熱意にお子さんもこたえようとしていて それぞれに頑張っているのだなあと思いました

私は 小学校の通級指導の担当が長く(養護学校に勤務した4年間を除いた教諭時代のすべて) ことばの教室やきこえの教室という 小学校の中にある塾のようなものですが そこで言葉を教える仕事が専門でした

当時も今も 言葉を教えるというと 真っ先に思い浮かべるのが絵カードです

でも 私は もっと子ども自身が体験して楽しかったことを すぐに伝える面白さや便利さなどを子どもに感じてほしくて 絵カードはほとんど使いませんでした

私自身が 聴覚障害のお子さんに 言葉そのものを教えるのにやっていた工夫です

①まずは子どもと一緒に遊ぶ

②一緒に遊んだときに子どもが最も楽しそうだった瞬間を簡単な絵にする

③絵の中にあるものを指さして子どもにインタビューする

④インタビューしたことについて子どもがわからないときは大人が言葉にしてあげる そしてまねをさせる

大まかな手順は以上です

この記事の最初に載せた絵をもとにして 説明します

男の子だと よくパパさんの身体にのぼってくるとか 戦いごっことかをすると思います

そんな場面を ごく簡単な絵にしました

実際に私が通級の教室で子どもに教えていたときも このような ごく簡単な絵を描いていました

丁寧に描いた方がいいのでしょうが 目的は言葉をつかえるように教えることなので 言葉について子どもに考えさせることに 授業時間を有効に使いたいのです

そのためには 絵は何を話題にしているかがわかれば それだけでいいのです

こういう絵なら 誰だって描けます

一番大事なことは 子どもに何をインタビューするか です

新しいことを始めるときは 子どもが やった できた!と思えることが モチベーションとなるので 子どもができそうなことをインタビューします

考えられるインタビューの例は

Q これは 誰?

Q これは 何?

Q 〇〇は 何している?

などなど いくらでも考えられます

絵の中に描かれている 全体だけでなく 部分 部分について どの部分を指示してインタビューしているのかを ちゃんと子どもがわかるようにすることです

指し示している部分を別の色の線で囲むとかするのがいいです

Q 「これは何と言えばいいのかな?」というインタビューを繰り返すのが 最も効果的な言葉の教え方です

実は動きを表す言葉や擬音語が大事

身体の部位を教えようとするなら 手の部分を指さして これは何?とインタビューするとか 同じようにして おなか かお 目 口 鼻 指 おしり…いくらでもできますね

学校の先生も このように物の名前(名詞)から教えようとすることが多いのですが

実際にコミュニケーションするときに役立つのは 動きを表す言葉(動詞)や擬音語です

パパさんと グルグル転がったり 転がしあったりして遊ぶなら それを絵に描いて (回っている様子は 丸く矢印を書き添えれば大丈夫) パパは何してる? グルグルしてるね という感じになります

コミュニケーションしていて はっきり知りたいのは 例えば 食べるのか 食べないのかというように どうするかという点だと思うのです

目の前に サラダがあって トマトがのっていて トマトは見えるから指さすだけでわかりますが トマトが嫌いだから取り除いてほしいというなら 食べないと言えると伝わります

家庭では好き嫌いがわかっていますから こういうやりとりは あまり必要ないかもしれませんが 学校だと そこまでお子さんの様子がわからない場合が多いので 先生には それをちゃんと伝える必要があります

絵カードを見て バナナという言葉が言えたとして 生活の場面では 目の前にバナナがあったら バナナという名称を言葉で言えるかどうかより 好きか嫌いか 食べるか食べないか あるいはミキサーにかけてバナナジュースを作ってもらいたいか そういうことが知りたいと思いませんか?

絵カードは便利ですが このように 動きとか 文の最後にくる言葉(述語)を表すことがとても大事なのに それは絵カードでは表現しにくいのです

走るという単語を絵カードで教えるにしても 子どもが 絵カードの中の 誰が走っているのか 走るという動きに着目するのでなく 誰が というとことに着目していたら 走るという言葉を教えるのはとても難しいのです

子どもが どの部分に目を向けているのか それを的確につかんで 言葉に置き換えることが 言葉の指導では 絶対に必要なことなのです

それができないと 子どもの認識と 適合させる言葉がずれてしまいます

言葉が正確なもので 言葉がつかえると便利だと 子どもに感じさせることができなくなってしまうのです

正確なものだと思うから 詳しく勉強する必要が子どもなりに感じられるのです

伝わらなくて困ると思うから 子どもは言葉を覚えていくのです

一緒に遊んでからなら体験を共有しているので正確に言葉にしてみせることができる

一緒に遊んで それを言葉に表現するのは

まず 親子で楽しい時間を過ごす良さがあります

楽しい時間を一緒に振り返るので 振り返りも楽しい時間となります

楽しさを共有する じっくりと感じる それが良さです

気持ちを共有しているので 動きだけでなく 気持ちとか 子どもなりに考えていたこととか 外からは見えないものも 感じ取ったうえで 言葉に置き換えることができます

目に見えないものも 言葉にすることができることを気づかせることができます

これが 絵カードにはない良さです

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