言葉が話せるようになってほしい

まずは絵カードでコミュニケーションできるようになってほしい

発達障害で言葉の発達が遅れていると感じたとき 親御さんはもちろんのこと お子さんにかかわる先生たちも 同じ思いです

私は 聴覚障害や言語障害のお子さんに 言葉を教える専門職として教諭時代を過ごしてきたので 言葉の力を育てるにはどうしたらいいのだろう? 効果があって 子どもにわかりやすく 子どもが面白がって 理解できる方法は? 

きこえの教室を15年間担当していて 日々の授業で子どもに向き合うとき 子どもからの質問に とりあえず思いついた説明の絵をかきながら 子どもの反応から次のアイディアをその場で見出し その反応がどうだったか それを繰り返して 自分の頭の中に 指導方法のノウハウを蓄積していく

子どもからわからない点について質問を受けて その場で絵をかきながら答えていくスタイルが 自然とできていきました

教員は 授業の前にどのような授業の展開の仕方にするのかを 十分に検討して 授業に臨むのが理想とされています

そこから考えると 私のやり方は 授業に臨む態度として 偉い人たちから大目玉をくらいそうなもの

音楽の世界なら お客様の前で 最初から最後までアドリブで演奏するような感じ

(とても下手くそですがエレキギターが好きで アドリブでリードギターをした経験があるので ほんの少しだけですがその感触はわかります)

動作を表す言葉は子どもに必要感が高いかも

今 コロナウィルスの影響で 外に出られないストレスが 子どもたちにありますね

そんなときこそ 言葉を教えるチャンス

もし お子さんが ママさんの手を引いて 玄関先まで行こうとしたら

「玄関までママを連れてきたね 外に行きたいのね?」と ごく自然にインタビューできると思います

ママに教えてくれる? 外に行く/外に行かない どっち??

身振りでこたえてくれたら そうか 外に行きたいんだね

教えてくれてありがとう

これを使うと もっと便利だよ ママもすぐにわかってあげられる と話をして

絵カードとか文字カードを お子さんに渡してみるのは いかがでしょうか

絵カードとかを使わないのなら そとにいく/そとにいかない いく/いかない

どっちなのかママに教えて

と子どもに短い言葉で伝えます

お子さんが 首を横に振ったり うなずいたりの方法でこたえてくれるなら

それでOK

いく/いかない とか お子さんが言いたいことの核心部分を

はっきりと しかも短く示して お子さんが何らかの反応をするように促します

うまくいかなくてもいい

ママはあなたのお話をちゃんとわかるようになりたいの

だから教えて と頼んでみるのです

お子さんに 自分で何かしらの方法で思いを伝えるように 繰り返し頼んでいると

お子さんなりに なんとか思いを伝えようと 必死に工夫してくれるものです

とにかく自分の思いを伝えようとしていることがわかったら そのことを大いに喜んであげましょう 子どもなりに意気に感じてくれると思います

子どもって 偉い!

言葉というものを自分はよく知らなかったことに気づいた

親御さんも先生も 普通に言葉=日本語を話しています 

ところが 言葉がわからなくて困っている子どもに向き合うと 自分が知っている言葉のうち どれから教えたらいいのか わからなくなります

実は 親御さんだけでなく 学校の先生も同じです

先生も親御さんも 大多数の日本人は 日本語は使っているけれど 日本語というものをよく知らないのです

自分が 学校で言葉を教える立場になったとき 子どもから教えられたことは

教えるからわかるようになる それは まちがい

子ども自身が その言葉を必要と感じて 使える 都合がいいと思ったから 言葉を覚えて使うようになる 使いながら 使い方でちょっとまちがったら それを覚えていて次は修正した使い方をする

子どもにとって 差し迫って必要な言葉 そこからスタートするのがいいとわかりました

そういう視点で見ていくと 絵カードは名詞 ものの名前はいろいろありますが

動詞 動きを表す言葉は あまり多くないし

動詞がカードになって絵が添えられていても

動きを表していることが 子どもに実感されにくいのではないかと思います

食べるという語だって メロンを食べるのか 熱いうどんをフーフーしながら食べるのか

自分が食べるのか ママに食べてほしいのか

誰が 何を ということもセットになっていないと その場の状況とかけ離れてしまうからです

実際に 子どもに教える中でしか こういうことは学べません

私が 絵カードはあまり使わず 自分で絵をかいていたのは そうしたことも大きな理由でした

日本語を教えるヒントになったもの

私が きこえの教室を担当するようになったのは 外国人に日本語をわかりやすく教える方法について書かれている本が いろいろ出回るようになったときでした

書店でそういう本を見つけては ななめ読みしました

日本語というものを理解するなら 英語とかほかの言語を使っている人たちに説明する方法を見ることで 難しい日本語文法の用語を使わず 実際に使えるような簡単な説明の仕方があることを知りました

説明の仕方は 著者によっていろいろだったこともあって 具体的な知識としては 私の頭の中には残っていませんが

発想として すぐに使えるなあと思いました

当時 絵をかいて説明することを 続けていましたが 書店で 「絵に描いて教える日本語」永保澄雄 著を見つけて購入しました

この投稿を書くのにネットで調べてみたら アマゾンで古書のようですがこの本が売っていました

これはとてもおすすめです

「絵を描いて教える日本語」はおすすめ

絵を使って言葉を教えようと思うときに 勇気をもらえるかもしれません

絵カードをお持ちの方も 説明書があってもそれだけでは うまく使えないかもしれません

これは絵にかくとどうなるのかな それを実際に紹介してくれている この本をサッと見るだけで その発想が体の中に入ってきます

改めて 日本語を見直す機会になります

そういう視点を持って 改めて絵カードも見直してみましょう

使い方を具体的にイメージできるかもしれません

著者
きくちゃんと

きくちゃんと

小学校長を定年退職したのを機に きくち子どもすくすく相談室を起業しました。 幼稚園の保育コンサルタントとして活動中です。 不登校や発達障害の子どもさんや保護者の方々とかかわってきました。 専門は聴覚障害児や言語障害児の教育でした。 子育てに関するトータルサポートをいたします。 まずはご相談ください。

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