小学生1年生のとき 靴も靴下も クック!と言っていた子が 言葉のちょっとした違いに気づいて 靴はクッ 靴下はクッ と使い分けができるようになった例を絵を添えて紹介します

指導していた通級の教室は じゅうたん敷きのため 上靴をぬいで学習します

私は 自分の上靴と 靴下もぬいで はだしになって 指導を始めました

子どもに「クックはいて」と言ってもらう

子どもは 靴下も靴も どちらも クック と言えば伝わると思っています

幼い子どもが クックと言えば 大人は 靴のことだなあと理解しますよね

靴下は クックでは伝わらないよと 子どもに気づいてもらいたいと思いました

そこで はだしになってから

私は子どもにお願いしました

「クックはいて」と言ってね

そうしたら先生は 言われたとおりにするからね と

子どもは 「クック…て」 という感じで 私に言ってくれました

私は はだしのまま靴(上靴)をはいてみせた

話している言葉はまだ幼い段階ですが 子どもはちゃんとわかっています

靴をはくときは 最初に靴下をはくのです

靴下をはいてから靴をはく それをちゃんとわかっています

私は それを出発点として

子どもが クック(はいて)というその言葉のままに 素直に反応してみせたのです

すると案の定 子どもは 困ったような顔になって大きく首を横に振ります

ちがうよ ちがうよ ちゃんと靴下をはいてよ! というアピールを必死にしてきます

2回ほどこれを繰り返してから子どもにインタビュー

そうだよね 靴下を先にはくんだよね

クックと言うと 靴になっちゃうね

では この靴下は 何と言えばいいのかな 知ってる?? とインタビュー

子どもは首をかしげて 言葉の違いというものに直面しています

そうだね 難しいよね 教えてと言えば大丈夫だよ

わからないときは 教えてと周りの人に聞くと教えてもらえるよ

学校で 教師と子どもという関係での学習なので ちょっと固い感じでしたが

将来 社会に出たときのことをイメージして 自分から教えてくださいと言えることは とても大事なことだから それをできる子どもになってほしいと思いました

それで あえて子どもから質問させて それにこたえるというやり方にしました

クッタ!(クックではなく)と言ったのでそのとおりにしてみせました

また 私は はだしのままで また前と同じように 子どもに話をしてもらいました

子どもは はっきりと クッ!と言いました

私は また素直に応じて 靴下をはきました

子どもはとても安心した顔になりました

クッとクッの違いがわかった

言葉の違いというのは ここではたった一つの音 ク タ の違いだけです

でも 何を表すのか はっきりと違いがあることを 子どもが気づきました

こういう違いを 子どもに気づかせるのは 簡単ではないかもしれませんが

違いを教えたからできたのではなくて

子どもが この違いに気づいたから 言葉を使い分けできるようになったのです

大人が言葉で説明しなくても 違いが子どもの目から見てもわかるようにさえすれば

子どもはちゃんと考えます

ご家庭で 言葉を豊かに育てることができます

子どもの思いを感じ取り 表現の仕方の どこを変えればいいか 何を加えればいいか

それを考えることです

ですから 言葉の指導は すべて いつも オーダーメイドです

お問い合わせをいただければ 可能な範囲で回答させていただきます

お子さんの 言葉の発達について気になっている方は お問い合わせ欄をご利用ください

また 療育などで お子さんの言葉の指導をされている方からのお問い合わせもいただけるとうれしいです

公立小学校の通級教室で21年間 言葉に関する指導をしてきた経験から得たことを お伝えします