別の記事で紹介していた 私が若い頃に出会った男の子。

小学生になるまでの期間に 家庭内で母親から引き離されてしまうことがたびたびあり 愛着障害による行動が 学校での生活に 支障をきたす状況でした。

それが母親との面談でわかり そのお母さんは ご主人や家族の協力を得て すぐに改善策を実行していきました。

男の子はどんどん落ち着きが出て 私は安心しました。

出会いから10年後 家に電話をもらいました。男の子とお母さんでした。

高校を卒業して 首都圏の学校に進学するとのこと。とてもうれしい電話でした。

オレ 中学生のとき悪くてさ…

小学校を卒業したあとのことを振り返り 彼が話してくれました。

勉強に集中できず 高校受験に失敗

一浪してようやく合格したこと

このままではいけないと 勉強も部活も頑張って 生徒会長 部活のキャプテンになり 部活の県大会運営にも尽力して 県組織から表彰されたこと

今になって思うと
愛着障害だと気づいて すぐに改善策を実行しても
その影響はずいぶんと後まで残り続けるのだなあ

その影響の強さが いかに深刻なものか わかります

子育てコンサルタントを始めるにあたって 児童精神科医の佐々木正美先生の著書をまとめ買いして 子育てについて復習しました

児童精神科医 佐々木正美先生の著書 表紙 書名は 子どもへのまなざし はじまりは愛着から 子どもの心の育て方

佐々木正美先生は 亡くなられてしまいましたが 
私は学生時代に 集中講義を受けました。
子どもの不登校や非行の背景には  根底に家族関係の問題があると  熱く語っていらしたのを 今でも覚えています

佐々木正美先生は  著書の中で繰り返し 幼児期の教育が人生の土台であること

土台をきちんと作らないと 何も積み上がっていかないと 述べています

男の子が 中学生時代を振り返り 話してくれたこと その重さを 改めて感じています。

報道で 児童虐待のニュースを目にするたびに 胸が痛みます

学校に勤務していたときにも 児童相談所と連携していたケースと必然的にかかわることが 少なくありませんでした

自分が実際に体験していると

子どもは苦しい中でも必死に生きている姿が 目に浮かんでくるので やりきれない思いになるのです

児童相談所の方は 職員が少ない中で 一生懸命に多くのケースに対応しているので 本当に大変だと思います

根本的に心配なケースを減少させていくには 行政の力だけでは無理でしょう
児童相談所で力を発揮できる職員の採用・養成方法まで きちんとした社会の仕組みを作るべきだし 民間の力も活用する仕組みも必要です

悲しい思いをする子どもを少しでも減らしていくため 幼児期に保護者とのしっかりとした愛着が形成されることの大切さを 子育て真っ最中の皆さんに再認識してもらえるよう 活動していきます

著者
きくちゃんと

きくちゃんと

小学校長を定年退職したのを機に きくち子どもすくすく相談室を起業しました。 幼稚園の保育コンサルタントとして活動中です。 不登校や発達障害の子どもさんや保護者の方々とかかわってきました。 専門は聴覚障害児や言語障害児の教育でした。 子育てに関するトータルサポートをいたします。 まずはご相談ください。

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