子どもは自分のできないことをよくわかっていて、だからつらい

いつも心温まる動画を配信してくださっている YouTube れおちゃんねるさん

視聴者からの質問にご夫婦で回答されている中に お子さんたちが それぞれ自分のこと 兄弟のことを なんとなくわかっているようです と話されている部分がありました

そうなんです

子どもって 自分では口にしないけれど よくわかっているのです 自分のことを

養護学校勤務のときに子どもから教わったこと

かつて 養護学校に勤務していたとき クラスには おしゃべりの達者な 冗談のわかる男の子がいました

彼は 最初から養護学校に入学したのではなく 公立の小学校に在籍していて 途中から転入してきました

もうずいぶんと会っていませんが 数年前まで 彼が働いていた店が職場の近くにあって そこで出会いました 昔と変わらず とても愛嬌のある明るい口調で 一瞬にして昔の教室にもどったような懐かしさに とてもうれしくなりました

養護学校の中学部で私が担任していたとき 中学部3年生のクラスは男子ばかり5名の生徒

子どもたち全員に自分のポケットマネーで おもちゃのような でもちゃんと撮影ができるカメラを持たせました(別の記事でも これについて触れていたと思います)

彼は 立派な大人になっていて そして 家では 彼は りっぱなカメラを買ってもらってずっと写真を撮る趣味を続けていました

家族の写真を撮る それを家族でながめるのが 楽しみとして続いていました

生きる楽しみを見つけてくれて 本当にうれしかった

そんな彼ですが

養護学校に来るまでは いろいろつらい体験があったようです

もうずいぶんと昔にお母さんから聞いた話なので 記憶がわずかしかないのですが…

明るい彼が すっかり自信をなくして とても暗くなっていた

彼の良い表情を取り戻すために 転校を決めた ということでした

できないことは自分でわかる でも

どうしたらできるようになるかわからない

養護学校にいたときに 子どもたちから教えられたことがたくさんありますが

改めて思い知らされたことは

子どもは 自分ができないことは 自分でわかる

でも どうしたらできるようになるか それがわからない 自分がつらい

ということでした

学生だった私が 教える立場として 初めて障がいのある子どもたちと活動した 原点となっていることがあります

学生時代に子どもたちから教わったこと

大学3年のときに 恩師が 障がいのある子どもたちに 自分たちで考えたプログラムを提供する活動を1年間 毎週土曜日に実施する機会を与えてくれました

大学の講義とはまったく関係なく 単位にもならないのですが

教員として採用されたら 現場でどんなことで苦労するか よくわかっていた恩師は

学生の希望者を4人で一組のチームにして

子どもたちが集まる場所に行かせてくれました

私の何年か前の代の先輩から活動が始まって 毎年 年度末に引き継ぎを受ける活動です

教員に採用される前から

子どもたちに自分たちで考えたプログラムを提供して

楽しく 成長につながるような働きかけの仕方を トレーニングさせてもらったのです

教員として採用され ことばの教室の担当となってからも 指導者としてのトレーニングは 子どもたちの反応から自分を振り返ること それが一番だったと思います

大事なことは いつも 子どもが私に教えてくれました

子どもたちと一緒にいて 私が強く感じたのは

子どもは口にはしないけれど

自分で自分を周りの子と比べて

自分のできないことに つい目を向けてしまう

そして つらくなる

これは 障がいの有無とは関係なく です 

自分も卓球の練習で すごいボールをミスなくガンガン打ち込んでくる相手と打ち合うときには つい はるかに強い相手と自分を比べて 自分のできないことにばかり目を向けてしまいます

子どもたちも そうなのです

周りの大人が そんなこと気にしなくていいんだよと伝えてあげたくても

子どもは 自分の中に大いなるプライドを持っていて

できないことは自分でわかるのだと気づかされました

自分ができないことに直面したとき 障がいがあると

どうしたら できるようになるか その方法を見つけるのが よけいに難しいのだと思います

自己肯定感を持たせることが大事だと

大人は簡単に言うけれど…

いずれできるようになるさ

つい 軽く言ってしまいそうな言葉です

でも 何か 自分にはできないことがいっぱいあるぞ 周りと自分を比べて できないことに目を向けるばかりになってしまう

そんなときに 励ましてくれたと喜ぶ子がいる反面 そんなに簡単にできるなら自分は苦労しないのに 気休めを言うな!と思う子どもだって たくさんいるでしょう

子どものキャラによって 受け取り方は全然違うでしょう

障がいをかかえつつ 自分で人生を楽しむ術を探す

自分の人生を一つ一つ開拓していくのは 子ども本人です

そこまで考えたうえで 子どもたちに どんな言葉をかけたらよいのか

周りの人 特に家族や友達は よくよく考える必要があると思います

一番大事なことは 言葉の中身を考える前に 

障がいによって不便になっていること 苦手になっていることに 目を向ける前に 

本人が何を好きで 何を楽しんでいて 何が得意なのか それを見つけて楽しむ生き方を 家族で自然と実行しているか そこが大切なのではないかと思います

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