幼稚園で保育コンサルタントとして活動をしていると 幼稚園の先生方の動きがいいなあ 笑顔がいいなあ とても気持ちが温かくなる その場所にいられる幸せを感じます

幼稚園の先生の温かさは 子どもたちと向き合っているときの笑顔

そして エプロンです

エプロンをして子どもたちと鬼ごっこをして すばやい動きで走り回っている幼稚園の先生たち 自分も気持ちだけは仲間に入りたいなあと思っていると ふと昔のことを思い出しました

私が小学生のころ いつも割烹着を着ていた祖母 両親が共働きなこともあり 私に生きる術を教えてくれたのは 血のつながっていない祖母でした

当時は和服を着ることも多かった大正生まれの祖母 当然のことながらエプロンでは家事をこなせません

祖母がカレーの作り方を教えてくれた

父親を早くに亡くしてあちこちで奉公し苦労していたという祖母は 男だって将来どんな生活になるかわからないから料理を覚えるのは必要だ 小学生の私に言いました

裕福とはいえない生活だったので 高価な市販のカレールウはできるだけ買わずに 小麦粉を油で炒めて缶に入ったカレー粉を加えてさらに炒めて 牛乳を加えて…カレールウを作るところからのカレー作りでした

今のようなボタン一つで着火するガスコンロではなく いちいちマッチをすって火をつけるコンロでした

小学校の何年生だったか覚えていませんが 祖母は私にカレールウの作り方を手取り足取り教えてくれました 一人でカレーを作ることはありませんでしたが 炒めているときのカレー粉の香ばしい香りが 祖母との一番の思い出です

小麦粉を炒めてカレー粉を加えてカレールウを作る方法を祖母から教わった思い出
祖母との思い出 カレールウを作る

退職した今は夕食を作ってかみさんを迎える生活

かみさんは 学校給食の調理士 我が家の子どもたちが小学生のときは給食センターに勤務していて かみさんのセンターで作った給食を子どもたちが学校で食べるという生活が続いたとき かあちゃんの作ったご飯を3食食べているんだね そんな話題が夕食のときに出るのでした

私は退職して自宅で起業したので コンサルタントの仕事で出かけないときは 家で仕事をしています かみさんはまだ現役なので 給食の仕事をして疲れて帰ってきます

家にいる時間が多くなって 必然的に私が夕食作りをすることになりました ごく簡単なものしかできませんが…

もし祖母が私に料理を教えてくれなかったら 退職してから夕食作りをするなんて あり得ないことだったでしょう

祖母は何をやっても手際が良く きちんとしてきれい好きだったので カレーを作るのだって 自分一人でやった方が早くて簡単だったはずです

祖母は私がかみさんと一緒になるずいぶん前に亡くなったので かみさんのことも知りませんが きっと天国で今も見てくれていると思います 祖母のおかげでかみさんの役に立つことができているのだなあと 感謝の気持ちがわいてきます

子育て中は大変かもしれないけれど 向き合って楽しんでいると 実ることがある

いろいろ日々の大変なことに向き合っていると つらさや心配で心の中がいっぱいになってしまうことがあるかもしれません

でも 子どもに真剣に向き合っているからこそ感じていることです 逃げていたら そうはなりません

あなたはちゃんと子どもに向き合っているのですから 大変だから人生が面白い そう思って笑顔でいると いつか必ず それが実ります

祖母は大腸がんで亡くなりましたが 最後の約1年は自宅で過ごしました ほんのわずかしか食べ物を口に入れられなくなり おまけに出汁の素など化学調味料を受け付けなくなりました そこでその1年は私が家族の食事を作り 祖母が食べられるように味噌汁でも何でも昆布や鰹節でちゃんと出汁をとり 手作りをしました 私が育ててもらった分の恩返しと思い食事の支度をしていました それがせめてもの孝行でした

祖母が 私に幸せな人生が訪れるように 天国で何か仕込みをしてくれたのかもしれません おかげで私は家族というものの幸せを感じることができるようになりました

向き合ってもらえた子どもには 実りが訪れます 私はそう思います