遊びの中で子どもの考えていることをことばにしてあげる
遊びの中で子どもの考えていることをことばにしてあげる

幼稚園の未就園児教室で子どもたちがお母さんに見守られながら遊んでいたときのこと

子どもって 自分なりにあれこれ考えたり 予測したりしながら遊んでいて とても創造的だなあと思います

遊具についている滑り台の部分がトンネル状で 曲がりくねっています

滑り終わって次の子が滑ってくるのを待っているAくんからは Bくんがいつすべってくるのか スタートするところも見えません

遊んでいる様子を観察していると AくんはBくんが自分のところまで滑り降りてくる姿を確認するのが面白いと感じているようでした

一方のBくんは 自分が滑り降りたときに そばでAくんが見てくれているのを楽しみにしているらしく Aくんが出口で自分と目を合わせてくれるとうれしそうでした

お互いの思いは通じ合っているけど無言のまま…

お互いに 滑り降りたときに にっこりしあっていました 何度か繰り返していると Aくんがその場からちょっと離れることがあり そんなときBくんは Aくんはどこかなあと目で探すのでした

そこで私は それぞれに思っていることを推測して AくんBくんがそれぞれことばを発したらいいなあというタイミングで ことばにしてフィードバックしてみました 

たとえば BくんはAくんが出口で待っていてくれるのを期待して滑ってきたのに ちょっと離れていたとき

私はBくんに替わって 「あれ?いないねえ。どこかなあ」と言いました

Bくんがシューッとかっこうよく滑ってきたとき 見ていたAくんは 拍手! 「Bくん シューッってきたね かっこいいね」とAくんの思いをことばにしました

ことばを聞いて二人ともにっこり 目を輝かせた

どうやら私の推測は当たっていたらしく ことばを聞いたAくんとBくんは 目を輝かせて張り切ってまた動作を繰り返しました いかにも ぼくはそれが言いたかったんだ!という様子でした

ことばの力を高める 

学校に入ってからも 永い人生をみんなと楽しむには ことばの力を高めることが何より大切です 相手の気持ちや立場を考える その土台は ことばの力です

ことばの力が育っていないと 複雑な 人の心の中を理解することはできません

ゲームやスマホなど 目で見て直感的に操作することばかりの現代では 深く考えずに行動してしまう そんなことが当たり前になりそうで 私は心配しています

だからこそ 豊かなことばを身に付けさせたいと思います

具体的にどうするか

その第一歩が 子どもが考えていること 感じていること それを共有しているその瞬間に そばにいる大人が ことばに置き換えてあげることだと思います

もし 子どもの思いと違っていたら 子どもがそれを教えてくれたりします 話してはいなくても理解はしていることがとても多いのです

自分の思いがことばとして表現されたときの すっきりとした感じは 大人にとっても大切です

お子さんと遊ぶとき ぜひ 考えていること 感じていることを推測して ことばにしてあげてください お子さんが小さくても 会話が楽しくなりますよ

著者
きくちゃんと

きくちゃんと

小学校長を定年退職したのを機に きくち子どもすくすく相談室を起業しました。 幼稚園の保育コンサルタントとして活動中です。 不登校や発達障害の子どもさんや保護者の方々とかかわってきました。 専門は聴覚障害児や言語障害児の教育でした。 子育てに関するトータルサポートをいたします。 まずはご相談ください。

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